Confluence ケーススタディ -
JavaPolis (2008 年より Devoxx に改称)

イベント開催地
ベルギー、アントワープ
説明
年次 Java ユーザーグループ カンファレンス
javapolis.com を管理するユーザーの数
3 人
2006 年の出席者数
2,800 人
昨年の成長率
30%
wiki の登録ユーザー数
20,000 人
Web サイト利用者数
92,000 人
Parleys 利用者数
3 か月半で 45,000 人
wiki の主な用途
イベントの Web サイトおよびコミュニケーションポータル
JavaPolis 創設者兼活動メンバー、ステファン・ヤンセン氏へのインタビュー
JavaPolis は Java 開発者たちが集う Web サイトであり、毎年ベルギーで行われる Java 開発者向けのカンファレンスです。どちらもヨーロッパの Java 開発者が集まる場としてステファン・ヤンセン氏によって創設されました。カンファレンスはたちまち関心を集め、たった数年で 2,800 人の参加者を得るまでに成長しました。Atlassian Confluence 上に構築された Web サイトは、今では 20,000 人を超える Web 登録ユーザーに利用されています。Atlassian はこの非営利の Java イベントに wiki を無償提供できることを光栄に思っています。
Javapolis とは何ですか?
JavaPolis はベルギーの Java ユーザーグループ (BeJUG) が結成した年次カンファレンスです。12 月の第 2 週にベルギーのアントワープの大規模なシネマコンプレックスで毎年開催されます。5 日間にわたって約 100 人の講演者が Java API、フレームワーク、製品などについて講演を行います。また、Java 開発者どうしの交流や人脈作りにも最適なイベントです。
第 5 回カンファレンスが開催された昨年は 50 か国から約 2,800 人が来場しました。毎年 30 ~ 50% も来場者が増えているんですよ! 今や JavaPolis は正式に JavaOne の次に規模が大きい Java カンファレンスになりました。
JavaPolis を創設しようと思ったのはなぜですか?
ヨーロッパの Java 開発者のためのカンファレンスを創設する機会を見出したからです。1997 年に Java ユーザー グループ (BeJUG) を創設し、5 年後に JavaOne に代わるものとしてそのユーザーグループを基にした年次カンファレンスを設立しました。JavaOne はヨーロッパ人や米国以外に住む人にとって非常に費用がかかるからです。JavaOne との大きな違いは入場料が非常に安いことです。JavaOne では 1500 米国ドルかかるのに対し、このカンファレンスの入場料はたったの 200 ユーロです。
そのような安い入場料でどのようにイベント開催資金をまかなっているのですか?
JavaPolis を創設した目的の 1 つが入場料をできる限り安くすることでした。このバランスを取るために、毎年 40 社以上の JavaPolis のスポンサー企業の協力を得ています。この収入で JavaPolis を開催でき、現在のように安い入場料が実現できるのです。
「カスタマイズの観点から言うと可能性は無限です。Confluence を際限なく活用できます。想像力や時間やエネルギーだけが唯一の制限です。」
JavaPolis、ステファン・ヤンセン
イベントの Web サイトとコミュニケーションポータルに wiki を使用しているのはなぜですか?
1997 年にユーザー グループを設立したときに、当グループの Web サイト (www.JavaPolis.com) にいろいろな手法を試してみました。まず、静的ページを使ったシンプルな Web サーバーである Tomcat を使用してみました。
それから数年後に商業ポータルを試してみましたが、私の期待にはそぐわないものだとすぐに分かりました。協同作業環境の作成に使うミニポートレットが少なかったからです。

そこで、代わりとなるものをまた探し始めました。Web サイトには PHP タイプのコンテンツ管理システムではなく、どうしても Java ソリューションを使いたいと思っていました。Java ユーザー グループのカンファレンスとして、自前の技術を利用しなくてはと思っていましたから。
そのとき偶然に Confluence を見つけました。おそらく初期のバージョンだったと思います。ほぼ一目惚れ状態でした。Spring フレームワークなどの Atlassian が当時採用していた技術もさることながら、コンテンツ管理のサポートも私たちには十分すぎるものでした。
私は Confluence を wiki としてだけではなく、文書や講演を添付して PDF などのインデックスを作成するツールとしても使えると思っていました。それ以降、毎年私たちは Confluence を新しいレベルに押し上げて従来とは違う使い方をしています。当時を振り返ると、私たちは公共のインターネット Web サイトで Confluence を活用する数少ない団体の 1 つでした。
「wiki の観点から言うと、社会統制は実に理想的なコンテンツ統制をもたらしています。」
JavaPolis、ステファン・ヤンセン
サイトを wiki に移行すると話したときの皆さんの反応はいかがでしたか?
JavaPolis のパートナー/スポンサー会議中に Web サイトに wiki を使うことを発表しました。これには多くの企業が非常に懐疑的でした。誰もが変更できるなんてありえないとか、うまくいくのかとか、そういったことを言われました。wiki にはそれを使う人全員と通知などを受け取る多くの人のために社会統制があるということを説得しなければなりませんでした。
もちろん、おかしなことをしたがる変わり者がいないとは保証できませんが、wiki ではいつでも前のバージョンに戻すことができますし、コミュニティが発言を削除したり調整したりできるので、実際のところはかなりうまく行っています。
それでは誰でもサイトを編集できるのですね?
登録している人は誰でも JavaPolis のサイトに好きな変更を加えることができます。誰かが好ましくない変更を加えた場合、何百もの他のユーザーに通知が送信されて彼らが問題を修正してくれます。wiki の観点から言うと、社会統制は実に理想的なコンテンツ統制をもたらしています。
wiki は他の Web サイトよりもインタラクティブですよね。JavaPolis が他の一般的なカンファレンス Web サイトよりもインタラクティブなのはどのような点ですか?
まず、見た目や雰囲気を変更したいときは Confluence をすぐに調整できるのがすばらしいです。それから、数時間程度で Web 2.0 のような機能を持つ簡単なプラグインを開発できるのもいいですね。 
たとえば、インタラクティブな講演者リストではスピーチを予定している講演者たちのデータを見ることができます。この機能は各講演者の追加データを記録する Confluence のメタデータプラグインを使って開発されました。また、Overlib ポップアップマクロを使用して、各講演者の名前の上にカーソルを置くとさらに詳しいデータが表示されるようにしました。こうした機能をすべて 1 時間もかからずに完成できたのです!
過去数年間で JavaPolis のサイトには他にどのような変化がありましたか?
ご質問に対する答えは 2 つあります。Confluence 自体の進化と Confluence の使い方の進化です。サイト開発に関して言えば、まず英国の Atlassian パートナーである Adaptavist 社と提携しました。このことで Confluence のカスタマイズの新しいレベルを切り拓くことができました。本当に開眼しましたよ。それ以降、マクロを記述したりプラグインを開発して Confluence をカスタマイズする方法を研究し、Confluence が舞台裏で実行されているとは気付かない程度にまでカスタマイズすることができました。カスタマイズの観点から言うと可能性は無限です。Confluence を際限なく活用できます。想像力や時間やエネルギーだけが唯一の制限です。
JavaPolis サイトはどのようにカスタマイズしたのですか?
何年にもわたって JavaPolis 向けにプラグインをいくつか作成しました。その 1 つが非常にシンプルな Flash のプラグインです。もう少し高度なものは Overlib マクロと呼ばれるもので、講演者の概要ページに使っています。カーソルを講演者の写真の上に置くと HTML 形式のポップアップテキストが表示されます。そのカスタマイズされたポップアップ画面で詳しい情報を見ることができるので、講演者のページにわざわざ行く必要がなくなります。これにはメタデータを使用しているので、実際には子ページの添付データをすべて取得して概要ページに異なる画像を表示しています。本当にすばらしい機能です。
この作業を終えたとき、もっとダイナミックな機能を付けられないかと血が騒ぎました。JavaPolis 2006 の 2 か月前、Confluence を新しいアイデアに活用できないかを調べ始めました。そのアイデアとは、JavaPolis や SpringOne、それから Java ユーザーグループ イベントでの講演を再体験できる動画配信環境の Parleys というものです。Parleys は Adaptavist Theme Builder と私が開発した手の込んだプラグインをいくつか使用した完全にカスタマイズされた Confluence 環境です。
「アクセス数は 1 日に 5-6,000 にも達しています (上位 10,000)。Confluence はこれだけの負荷にもしっかりと対応しています。」
JavaPolis、ステファン・ヤンセン
他に wiki のインタラクティブな特性を活かしてサイトをどのように加工したのでしょうか?
昨年、"meetups" というイベント プラグインを使ってカンファレンスで各自がセッションやイベントをオンラインでセットアップできるようにしました。参加者はここでイベントを閲覧したりサインアップして出席したりできます。
また、サイトにプレゼン用スライドを公開しました。スライドを見たい人には登録してもらいます。ホームページには "JavaPolis" という単語が使われているサイトや記事をすべてリストアップする特殊エンジンで作成された RSS フィードを設置しました。これにより JavaPolis について語っているサイトへの新しいリンクが絶え間なく追加されていくので、新しいコンテンツを得る方法にもなっています。
もう 1 つサイト利用者に好評な点として、Parleys に無料の講演を公開するときに JavaPolis のホームページにその講演の小さな画像を載せることです。これで最近 Parleys に公開された講演を把握できるからです。
Parleys のサイトはかっこいいですね! 仕組みを詳しく教えてください。

Parleys 自体は技術講演に特化した YouTube 動画を組み合わせたものだと言えます。視聴者は実際に講演者の動画を視聴し、スライドや目次から講演者やプレゼン内容を詳しく知ることができます。目次から特定の分野を選ぶとそれに従って動画が再生されるようになっています。
去年 JavaPolis で Parleys をリリースしました。既におよそ 60 の講演が公開されていましたが、視聴率がどんどん伸びています。お気に入りの講演に投票できるようにして視聴者の嗜好を把握できるようにしています。アクセス数は 1 日に 5-6,000 にも達しています (上位 10,000)。Confluence はこれだけの負荷にもしっかりと対応しています。
毎年イベントに向けて JavaPolis のサイトをどのように準備していますか?
毎年 JavaPolis には色や構成やイメージなどを一新したまったく新しいテーマを持たせています。こうした伝統があるので JavaPolis のサイトは内部で用意し、運営メンバーが仕上がりを確認できるようにしています。さらに、当然のことですが、新しいこと、新しい機能、新しいイメージ、データを表示するための新しい技術を毎年導入し、これらを行うための費用も新たに投入します。こうした専門技術を積み重ねていくうちに、Confluence を内も外も知り尽くすことになり、Confluence を新しいレベルに押し上げることができるのです。

JavaPolis 2005

JavaPolis 2006

JavaPolis 2007
たとえば、今年採用したかった機能は少し手が込んでいます。講演者を選択したときに講演者のヘッダー画像を表示させたいと思いました。スポンサーを選択したときはヘッダーに画像が表示され、そこからヘッダーにリンクを張るようにしました。特定のプラグインを作成することでこれを実現したのです。このレベルまで行くと Confluence は非常に柔軟性が高くなり、したいことは何でもできます。好きなイメージや機能を実現するためのアプリケーション開発をすばやくできるプラットフォームを提供してくれますから。
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